デジタルカメラ業界トップ3社の2018年10~12月期のIRが発表されました。イメージング事業の状況を見ていきましょう。
2018年7~9月期は?
前回のまとめはこちらです。
いろいろ変化するデジタルカメラ業界。トップ3社のイメージング事業の状況ってどうなってるの?ってことでつらつら書いてみます。 IRを見てみる
定点観測ネタの2つ目は、デジ...
今期の結果は?
各社のデジタルカメラを含んだ事業セグメントは以下になります。
- キヤノン「イメージングシステム」
- ニコン「映像事業」
- ソニー「イメージング・プロダクツ& ソリューション(IP&S)」
また、キヤノンは12月決算、他2社は3月決算となっていてキヤノンは実際の月度を合わせてます。
今回発表された2018年10~12月期の売上、営業利益、デジタルカメラ(レンズ交換式+コンパクト)販売台数が以下となります。
グラフから見てみる
- 売上、営業利益で前年比プラスはソニーのみ
- キヤノンはソニーに対して売上こそ差があるが営業利益は追いつかれたまま
- キヤノンは17/1Q並みの売上、台数にも関わらず営業利益はそこまで戻らず
- キヤノン、ニコンは新機種投入にも関わらず前年比減
って感じですね。キヤノンはシェアNo.1を追うあまりか薄利多売へ向かっているようです。
各社のコメント
IRからキーワードを拾ってみます。
キヤノン
- 市場縮小の影響を受けて減収減益
- ミラーレス市場でのプレゼンス向上
- 新製品開発のスピードを加速
- フルサイズモデルの構成比率を向上
- 採算性の高いレンズの拡販
「市場縮小」で逃げてますね(笑)でも成長分野としてミラーレスとそしてフルサイズに注力して新製品の投入を加速するとハッキリ表明していて、薄利多売にはストップを掛けたいようです。
ニコン
- 販売台数減少により減収
- ミラーレス新製品で高級機の販売は好調に推移
- 一眼レフ初級・中級機の市場縮小による台数減の影響が大
ミラーレス新機種はあくまで予定通りの結果で、エントリー~ミドルクラスの一眼レフが落ち込んだせいということのようです。
ソニー
- 高付加価値モデルへのシフトによる製品ミックスの改善
順調なのかあまり語ることはないようです。
まとめ
キヤノン、ニコンがフルサイズミラーレスを投入したのですが一眼レフの落ち込みが急激で目標未達となった模様。キヤノンはスピーディに攻めの姿勢を出してますがニコンはどうするんでしょうね。