いよいよ明日から令和。おかげでゴールデンウイークが10連休と長いこともあってか早めに3月のCIPA統計が発表されましたので見ていきます。
2月の統計
先月(2019年2月)の数字はこんな感じでした。
令和!ってなんか中2っぽいネーミングですね。いまのとこなかなか漢字変換で出てこなくて苦労します。で新元号も発表になった4月になり2月のCIPA統計が発表されました。 1月...
つい先日キヤノン、ソニーの1~3月期のIRが発表されていますがニコンは連休明けになるとのこと、それを待たずにCIPAの統計、3月実績が発表されました。
2019年3月実績
2月は残念な数字が並んでいました。いったん下がった数字は戻ってきているのでしょうか。さっそく2019年3月の実績を見ていきましょう。
出荷台数
- 一眼レフは2月のダウンから持ち直し、3月は伸びました。しかし、昨年数字のほぼ6割に留まりました。
- ミラーレスも、昨年からは多少ショートですがなんとか伸ばしました。
一眼レフはこのまま昨年比50%~60%程度を推移していくのでしょう。ミラーレスはもうちょっと頑張ってほしいですね。
出荷金額
- 一眼レフは出荷台数が伸びたにも関わらずなんと金額は横ばい。昨年比50%を切っています。
- ミラーレスは出荷台数と比例するように、なんとか昨年同水準まで積み上げました。
一眼レフの台数と金額の増減の関係を見るに一眼レフの高級機はどんどん売れなくなっていると思われます。交換レンズの出荷にも影響を及ぼしているでしょう。そのうちレンズのトレンドにも触れてみたいと思います。
まとめ
一眼レフはすでに終わったマーケット、初級~中級のクラスで数多くの既存の機種があるのでそれを中心に推移しているだけのようで、前年度と比較してその売上の半分が吹き飛んでいます。いくらダウントレンドのマーケットとは言え一年で半減するなんて異常な事態です。
昨年の3月といえばソニーのフルサイズミラーレスα7IIIが発売になっています。他の統計などみるとこの機種は発売後1年経った今もフルサイズのトップセールスを維持しています。ミラーレスの全体が昨年比で伸びていないということは、競合含めてそれを超える魅力的な機種が出てきていない、ということにしかなりません。
連休明けにはニコンのIRが発表されますので主力各社の今年の戦略をおさらいしてみたいと思います。