通信料が安くなると言われている MVNO という契約で使うスマートフォンってどうやって選べばいいの?

 

はじめに

MVNOってSIMだけで契約できるけどいままで使っていたスマートフォンがそのまま使えるの?とか、お店でなんか気に入ったスマートフォンを見つけたからそれを使ってみたい、とかいろいろ悩むことは多いです。でも契約するMVNOが使っている通信インフラによって似たようなスマートフォンでも使えたり、使えなかったりといろいろ問題がありますのでまとめてみたい、と思います。

MVNO って?

MVNOのことについては以下の記事で触れていますので参考にどうぞ。

お金用の処理も明確に出来るので仕事用とプライベート用の携帯電話を分けておこうと思い、docomoや MVNO をいろいろ比較して決定するまでのお話。 はじめに 仕事とく...

MVNOのインフラの種類は3つある

MVNOは通信インフラを持っている会社から通信インフラを借りるという形になっています。つまり日本では、

  • NTTドコモ
  • au
  • ソフトバンク

の3社の通信インフラをそれぞれのMVNOの会社が借りて使っているわけです。

NTTドコモ

NTTドコモの通信インフラを借りているMVNO。ここを使っている会社が多いです。シェアの大きい会社からいくつか書くと

  • 楽天モバイル
  • mineo
  • OCNモバイルONE
  • IIJmio
  • BIGLOBE SIM
  • イオンモバイル
  • LINEモバイル

などなどです。多くのMVNOはNTTドコモの通信を使っています。

au

auのインフラを利用している会社です。

  • mineo
  • UQ mobile
  • BIGLOBE(最近はじめました)

です。注意して欲しいのはmineo、BIGLOBEはNTTドコモとauと両方のインフラを使っていますがそれぞれプランで分けていて両方をいっぺんに使えるわけではありません。Aプラン(auの通信)、Dプラン(ドコモの通信)などどっちのインフラを使うプランか利用者自身が選びます。またそれぞれを行き来するためにはSIMを変更しないといけないので、手数料や切り替え作業が発生します。またそれぞれのプランで料金が違ったり、SMS(ショートメール)の扱いが違ったりしますので気をつけないといけません。また、auはMVNOには3Gと呼ばれる通信方法は使わせておらずLTEのみとなります。au自身もAndroid機種では以前より、最新のiPhoneでもLTEしか使えなくなりましたのでそんなに不都合はないかと思いますが細部で電波のカバーエリアが変わる可能性があります。

ソフトバンク

ソフトバンクのインフラを利用している会社です。

  • Y!mobile(厳密にはMVNOではない)
  • 日本通信

Y!mobileはソフトバンク自身が展開していますがMVNOと同様な価格帯で提供されていますのでここに含めました。あとはb-mobileというサービス名の日本通信が主なところです。

スマートフォンの機種の選び方

こうやって見てくるとわかると思いますが、それぞれの通信キャリアで通信ができる電波を受けられる機種じゃないといけません。ようするにNTTドコモ系のMVNOであればNTTドコモ系の電波を受けれるかといった具合です。

一番簡単に選ぶには

どのMVNOも機種込みでの販売をしています。難しいと思ったら選んだMVNOで販売している機種を合わせて買いましょう(笑)やはり普通の方は組み合わせとか考えても大変になるだけです。いままでの携帯の買い方と同様に機種込みで買われる方が主流になっていくとは思います。

以降の説明は従来使っていた機種やSIMフリーの機種をあらためて購入される方向けの説明になります。

5s以降のSIMフリーのiPhone

国内で販売された5s以降のSIMフリーのiPhoneについては国内の3つの通信インフラに対応できるようになっています。MVNOのSIMを挿してMVNOから提供されているプロファイルという設定ファイルをインストールすれば使えます。契約予定のMVNOでプロファイルが提供されているか確認しましょう。

6s以降のキャリアで購入したiPhone

iPhone自体はSIMフリーのものと同じ3つの通信インフラで使用できますがSIMロックが掛かっています。6s以降はキャリアで正式にロック解除できますのでキャリアを解約する前にロック解除をしてもらいましょう。そうすればSIMフリーのiPhoneと同様にどのMVNOでも使えます。

5s、5c、6のキャリアで購入したiPhone

キャリアはSIMロック解除をしてくれません。どうしたらいいでしょうか。

NTTドコモで購入

NTTドコモの通信インフラを使うMVNOで使えます。プロファイルを提供しているか確認しましょう。

auで購入

auの通信インフラを使うMVNOで使えます。プロファイルを提供しているか確認しましょう。

ソフトバンクで購入

日本通信が使えることをアピールしています。Y!mobileはセットで販売していますのでそれを使ってほしいようでソフトバンクで販売したiPhoneは動作対象外です。

Android機種

これはいろいろ機種が多くて大変です。

NTTドコモで購入

Xi以降のスマートフォンであればNTTドコモ系のMVNOで使える可能性が高いです。それぞれのMVNOが動作確認機種の情報をホームページに掲載していますので確認しましょう。参考までにmineoさんのものを。

auで購入

LTE対応の機種であればau系のMVNOで使える可能性が高いです。それぞれのMVNOが動作確認機種の情報をホームページに掲載していますので確認しましょう。参考までにmineoさんのものになります。VoLTE対応機種はSIMロック解除が必要になりますので注意してください。

ソフトバンクで購入

ソフトバンクのものは情報が少ないです。SIMロック解除対応機種ならソフトバンク系のMVNOで使えるかも、というくらいです。何か情報あればまた追記します。

量販店に並んでいるSIMフリー機種

最近、量販店の携帯コーナーに行くとSIMフリーと書かれたたくさんのAndroidスマートフォンが並べられています。これはほとんどがNTTドコモ系のMVNOで使うことを前提に売られています。どうしてもau系やソフトバンク系で利用したい場合は確実に確認をとってからご購入してください。

(追記)以下の記事のBlackBerry KEYoneはソフトバンク系のY!mobileで利用しています。

BlackBerry 大好きです。日本ではNTTドコモが扱っていたのですがずいぶん前に終了していました。 はじめに BlackBerryといのうはアメリカのRIMという...

まとめ

ざーっと見てきましたが現在のところMVNOはNTTドコモの通信インフラが中心になっているのがわかるかと思います。このへんの状況は日々変わりますし、広がりを見せていますのでまた少しずつ記事にしていきたいと思います。

 

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